本文へ移動

健康寿命を延ばすために

「健康寿命を延ばすこと」を目指して普段から自分の健康に関心をもち毎日を楽しく充実したものにしましょう。

健康寿命

日本の平均寿命は世界有数の長さ

日本の平均寿命は男女とも長く世界有数の長寿国の一つとなっています。
しかし誰かの助けがなくても日常生活を支障なく過ごせる期間を示す「健康寿命」は平均寿命と比較して、男性で約8年、女性で約12年短くなっています。つまり、人生終盤において何らかの障害を背負って、最悪の場合には寝たきり状態になって生きていることになります。
とりわけ健康寿命を都道府県別にみると男性では、青森県がもっとも短くなっています。(平均寿命:78.67年、健康寿命:71.64年)

介護が必要になる病気・原因は?

では、介護が必要になる病気・原因としてはどのようなものがあるのでしょうか?
介護が必要となる主な原因は、脳卒中、認知症、運動器の障害(骨折、転倒、関節疾患)です(図1)。この他にもメタボリックシンドロームと関係の深い心臓病や糖尿病などにも注意が必要です。
これらの病気は、発症すると後遺症が残ったり、寝たきりになる可能性が高く、症状が深刻になると介護する家族に大きな負担がかかったり、自宅での介護が困難になるケースも少なくありません。

脳卒中予防

脳卒中の予防のために
当院では、まず脳卒中の予防のために「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」のコントロールを重要視しています。
高い血圧は血管を傷つけ、余分な糖と脂質は血管にたまって動脈硬化を進行させます。動脈硬化のリスクの高い人には血管壁の硬さを測定し、その硬さが何歳相当かを示す検査を行い生活習慣の改善に役立てていただいております。
また脳卒中が疑われる手足の動きの異常、感覚の異常、言語の異常、平衡感覚の異常、視野(見える範囲)の異常、頭痛などの症状が出た場合にはMRI検査を行い、脳内の病変の有無を確認し、同時にMRA検査で脳内の血管病変の有無の確認を行っております。

認知症

全国の65歳以上高齢者の約7人に1人が認知症
認知症は全国の65歳以上高齢者の約7人に1人が認知症であることが判明した、平成24年(2012年)の462万人から年々増加しており、団塊の世代と言われる戦後人口が最も多かった世代が75歳となる2025年には700万人(65歳以上高齢者の約5人に1人)に達すると予想されています。
認知症のなかで最も多い、アルツハイマー型認知症は「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」といった血管性危険因子が発症に関係していると考えられており、これらの血管性危険因子をコントロールしていくことは重要です。

高齢者の寝たきりを招く骨折

高齢になるとちょっとした転倒でも骨折につながることがあります。
これは加齢とともに筋力が低下し、歩くときなどに足があがらなくなって転倒しやすくなることに加えて、骨ももろくなっていくためです。
高齢者に多い骨折の部位は太ももの付け根(股関節)、背中、手首などの骨です。特にふとももの付け根の骨を骨折すると、立つことや歩くことができなくなり要介護や寝たきりになる危険が高まります。
骨がもろくなる骨粗鬆症は男性より女性に多く、とりわけ閉経をきっかけに女性の骨密度は急速に減少するため転倒しないよう注意が必要です。初期では痛みなどの自覚症状がないため、「身長が縮んだ」「背中や腰が曲がってきた」「立ち上がる時などに背中や腰が痛む」などの症状が現れたら骨粗鬆症が強く疑われます。
当院では、上記の骨折がおこりやすい太ももの付け根の骨および背中の骨の骨密度を測定できる装置を設置し、骨密度に応じて適切な治療ができるようにしております。
0
4
7
7
9
7
TOPへ戻る